駐米大使に佐々江次官 [讀賣新聞]
- 政府は19日、藤崎一郎駐米大使の後任に佐々江賢一郎外務次官を起用する人事を内定した。武藤正敏韓国大使の後任には、別所浩郎外務審議官を起用する。民間から起用した丹羽宇一郎中国大使も、日中国交正常化40周年を迎える9月29日を経た10月以降に交代させる方針だ。
- 駐米大使に外務次官経験者が起用されるのは、2001年以来で11年ぶり。日米間には、米軍普天間飛行場の移設問題や新型輸送機オスプレイの沖縄配備など懸案が山積しており、これらの事情の精通した佐々江氏が大使に適任と判断した。日韓関係も急速に冷え込んでいるため、次官級の別所氏を韓国大使に起用することで改善を図る狙いがある。
- 政府が中国大使に加え、米韓の大使にも次官級の人材を配置する方針に転じたのは、強力な布陣でアジア・太平洋地域の外交を立て直したい意図がある。中韓両国とは日本の領土をめぐる摩擦が過熱しており、新任の大使は事態収拾の手腕が問われる。
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