新卒ニート3万人 [日経新聞]
- 今春大学を卒業した約56万人の学生のうち、3万3千人が、進学も就職の準備もしていないことが判明した。文部科学省の学校基本調査速報による。
- 就職も進学もしなかった約8万6千人の現状を調べたところ、就職や進学の準備をしている人は約5万3千人にとどまり、残りの3万3千人はどちらの活動もしていない。内訳は、男性が約1万8千人、女性が約1万5千人。家事手伝いやボランティアが含まれるが、大半がいわゆるニートとみられる。全国のニートは約60万人いるといわれ、高卒者や学校中退者が多いみられていたが、大学新卒者にも数万人規模のニートがいることが分かり、問題の深刻さが浮き彫りになった。
- ニートへの対応が遅れれば、質と量の両面で日本の労働力の劣化を招き、生活保護受給者の増大も懸念されるため、抜本的な対策が急務となっている。ニート(若年無業者)は通学も仕事もしておらず、職業訓練も受けていない15~34歳の若者を指す。英語の「Not in Education, Employment or Training」の頭文字「NEET」から命名された。
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