5月18日、尖閣購入に踏み出した [朝日新聞]
- 石原東京都知事が、東京都による尖閣諸島の購入を表明した当初、野田首相は尖閣諸島の国有化に慎重だった。しかし、東京都が尖閣購入のために募集した寄付金が膨らみ、切迫感が出てきた。
- 中国政府は、対中強硬論の石原知事を警戒し、「石原知事が島を買えば取り返しのつかないことになる」というメッセージを日本政府に送ってきていた。日本側は、国が保有した方が中国の反発は少ないと踏んだが、中国側は、都による購入を阻止することを求めていた。両政府の認識の違いは次第に広がっていった。
- 石原知事に尖閣諸島を先行取得されれば、野田政権への弱腰批判が起きかねない。尖閣の現状維持を唱える中国政府との板挟みの中で、野田首相は5月18日、政府高官らを集め、国有化に着手するよう指示した。
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