中国リスク、市場揺らす [日経新聞]
- 中国人民銀行は、景気判断を下方修正した。中国景気の一段の減速に加え、大規模な反日デモや暴動と、尖閣諸島を巡る日中関係の冷え込みも、市場の中国リスクを高めている。
- 中国は1兆元(約12兆円)の景気下支え策を決めたが、上海総合株価指数は3年7ヵ月ぶりの安値圏となった。日米欧の株式市場でも、中国市場の位置づけが大きい建設機械や自動車関連株の下落率が大きい。
- 日中関係の冷え込みは、中国景気の原動力となってきた対中直接投資にも響くと予想される。欧州債務危機で、欧州企業の投資が4.1%減る中、日本企業の投資は16%増え、中国景気を支えてきた。しかし中国リスクの高まりで、投資手控えが広がる恐れがある。
コメント 0