魂の道筋塞いではならない ~村上春樹さんが寄稿 [朝日新聞]
- 作家の村上春樹さんが、領土問題で文化交流に影響が出ることを憂慮するエッセーを朝日新聞に寄せた。エッセーは、北京市内の書店で日本関係の書籍が姿を消したことに触れ、ショックを受けたと明かす。
- 村上さんの作品は、中国、韓国、台湾でも人気が高く、東アジア文化圏の地道な交流を担ってきた当事者の1人だ。中国では「絶対村上(ばっちりムラカミ)」、台湾では「非常村上(すっごくムラカミ)」という流行語が生まれ、東アジア圏内の若手作家にも広く影響を与えている。
- この20年で豊かになってきた東アジアの文化交流が、日中韓の領土をめぐるあつれきで破壊されてしまうことを村上さんは恐れている。「国境を越えて魂が行き来する道筋を塞いではならない」と訴える。
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