震災障害者の警告 ~生き抜く 首都大震災 [東京新聞]
- 阪神大震災で負傷し、体に障害が残った「震災障害者」が、悲痛な声を上げている。2010年に兵庫県と神戸市が始めた調査で、その実態が明らかになった。体に機能障害が残ったとされるのは328人、うち100人以上が既に他界している。
- 脊髄損傷の野田政吉さんは、倒れてきた家具類で体の自由を奪われた。「震災来たらどうしようかって、もう言えんね。多くを無くした。ただ、身の回りだけはきちんとしておきたい。自分で自分を守るしかないから」と語る。
- 岡田一男さんは、家屋倒壊で生き埋めになり、圧迫され壊死した部位から毒性物質が全身に回るクラッシュ症候群になり、脚に後遺症が残った。「自分の家のどこが一番強度があるか、知っておくことが命を助ける」と語る。首都圏地震を懸念し、「地震が来るって意識するのと、ノーガードでやられるのでは随分違う」と、普段から想像力を働かせることをアドバイスする。
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