日本経済踊り場に [日経新聞]
- 4~6月期まで4四半期連続でプラス成長が続いていた日本経済に急ブレーキがかかり、景気が踊り場局面に入った。中国などの海外経済の減速で輸出が鈍る一方、日本経済を牽引してきた個人消費の伸びも鈍っている。補助金政策などで支えられてきた自動車販売は、反動減が懸念される。
- 最大の貿易相手国である中国への輸出は、8月まで3ヵ月連続で減少。韓国、台湾、シンガポール向けの輸出も振るわない。特に厳しいのが中国の内需に関連する産業機械などの輸出だ。中国経済は、第1段階の欧州向け輸出の鈍化を経て、第2段階の内需減速に入った。
- 一方、米国経済は好材料となる。日本から米国への輸出は、自動車を中心に好調が続く。クリスマス商戦が好調に推移すれば、日本経済の下支えとなる。日中関係の悪化が景気を下押しする懸念も強まる中、日本経済は再び勢いを取り戻せるか。政治が政策実行の先送りを続ければ、景気はさらに下振りする可能性もある。
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