EU・米、経済協定構想 [讀賣新聞]
- 欧州連合(EU)の執行機関・欧州委員会は、EUと米国の自由貿易協定(FTA)を軸とした包括的連携協定の交渉開始をEU加盟国に提案する準備をしている。EUと米国は、世界のGDPの5割近くを占めており、実現すれば巨大な自由貿易圏の創設となる。
- 欧州委は、EUの財政・金融危機を克服するために、自由貿易の拡大が「経済成長のエンジン」として不可欠と考えている。また、米国が太平洋重視を打ち出し、環太平洋経済連携協定(TPP)構想を推進していることへの焦りもあるとみられる。
- 米国も、経済構造が似ているEUとの連携強化が実現すれば、比較的短期間で貿易拡大や雇用増加を生み出せるメリットがある。今回の動きにより、EUと日本との経済連携協定(EPA)の交渉が後回しにされる可能性もあり、日本の交渉関係者は警戒している。
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