シリア政権通達『反体制派患者を拘束』 [毎日新聞]
- シリアのアサド政権は、国内の病院で外傷患者の身元や負傷経緯を調査し、反体制派の活動と無関係であることが判明するまで、患者を院外に出さないよう病院側に指示していることが判明した。この指示は、政権側の情報機関から口頭で通達された。
- 北部のアレッポやダマスカス郊外などで政府軍と反体制派の戦闘が続いており、巻き込まれた市民が病院に行くと、反体制活動と関係なくても「誤認逮捕」される可能性があり、「人々は病院に行くことを警戒している」(病院関係者)という。
- 国際人権団体アムネスティ・インターナショナルによると、反体制デモの負傷者を治療した医師らが逮捕された事例もあり、「(アサド政権は)病院を反体制派の鎮圧の手段に使っている」と報告書に記している。シリア情勢の混迷は、市民生活に深刻な影響を与えている。
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