格納容器に水2.8メートル [朝日新聞]
- 東京電力は10日、福島第1原発1号機の原子炉格納容器内をカメラで撮影した様子を公開した。炉心溶融事故を起こした1~3号機の原子炉格納容器内部にカメラを入れたのは、2号機に続いて2基目となる。
- 1号機は東電の解析では、最も損傷が激しく、溶解した燃料の殆どが原子炉圧力容器を突き抜け、格納容器に落ちて底にたまっているとみられる。東電によると、格納容器の底から2.8メートルに水面があった。これまでの推定より80センチほど高かった。溶けた燃料は水につかり、冷やされていると見られる。
- 1号機の放射線量は、毎時11.1シーベルで、2号機の毎時73シーベルよりは低いが、1時間弱浴びると死ぬほどの高放射線量だ。事故から1年7ヵ月経つが、原子炉の中は容易に人が入れる状態ではなく、溶けた核燃料を取り出して廃炉作業を進める上で、困難な作業が予想される。
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