株取引7年ぶり低水準 [日経新聞]
- 2012年7~9月の世界の株式売買代金は、7年ぶりの低水準に落ち込んだ。景気の先行きが不透明なため、投資家は価格変動リスクを極端に恐れ、資産を株式から債券などに振り替えているためだ。
- 7~9月のニューヨーク証券取引所の売買代金は、前年同月比の4割減で8年ぶりの低水準。東京証券取引所第1部もで8年ぶり、ロンドン証券取引所は7年ぶりの低水準となる。米国では、2008年から今年10月までに累計4700億ドル弱(約37兆円)が株式投信から流出し、約1兆ドルが債券投信に流入した。
- 値上がり益を期待して積極的に株式投資をする時代が長く続いたが、「成長期待が後退し、相場低迷が長期化しそうだ」と、みずほ総合研究所の高田創チーフエコノミストは語る。株式市場の活力低下が続くと、企業への成長マネーの供給が滞り、積極的な設備投資などができなくなる可能性がある。
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