通学路30%、歩道なし [毎日新聞]
- 通学路に指定されている全国の国道と都道府県道のうち30%は、昨年3月末時点で歩道が全く整備されていないことが、国土交通省の調査で判明した。「簡易整備」(規定未満の狭い歩道の設置、または、路側帯をカラー舗装しただけ)も12%あり、未整備と合わせると、安全対策の不十分な通学路は、42%に上る。
- 通学路の整備状況は、以下の通り。▽歩道未整備=1万3103キロ(未整備率30%) 内訳:国道=189キロ(同4%)、都府県管理国道=1934キロ(同24%)、都道府県道=1万980キロ(同35%)、▽簡易整備=5370キロ(同12%) 内訳:国道=838キロ(同16%)、都府県管理国道=1072キロ(同13%)、都道府県道=3460キロ(同11%)―。
- 道路政策に詳しい橋本成仁・岡山大大学院准教授は、「誰もが歩道のあるところを通学路に指定したいが、そもそも歩道のない道路は多い。統計は日本のインフラ状況を如実に表している。登下校に限らず危険な道はあるので、町全体で安全を考える必要がある」と話す。
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