胡総書記、完全引退へ [朝日新聞]
- 中国共産党が11日の内部高官会議で、胡錦濤総書記の「完全引退」を決定したことがわかった。複数の党関係者が明らかにした。胡氏は第18回党大会終了後に、総書記のみでなく、党中央軍事委員会主席を含むすべての党の要職を習近平国家副主席に譲る。
- 胡氏は、「完全引退」の意向を表明。その上で、①いかなる党高官も引退後は政治に関与しない、②今後、軍人委主席も含め引退期限を巡る人事での例外を認めない、との2点を内部規定とすることを主張。最終的に内部会議で了承された。
- 江沢民・前総書記や鄧小平氏は、党の要職を退任後も、党軍事委主席にとどまることで影響力を保持し、指導部人事などに介入してきた。胡氏は、尖閣諸島問題などの対応のため軍事委主席の慰留を求められ、一旦は留任の意向を示していた。しかし人事での党内混乱が続いたため、再び「完全引退」という最大の政治カードを切った。
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