SSブログ
 

核燃料サイクル、矛盾棚上げ ~レベル7 [東京新聞]

  • 5月9日、原子力委員会委員長代理の鈴木達治郎は、旧知の仲の古川元久・国家戦略担当相を訪ねた。鈴木は、原子力委で核燃料サイクルの在り方を議論する小委員会に責任者。「結論は(使用済み核燃料の再処理と地中処分を組み合わせた)併存になりそうです」。古川も「現行の全量再処理はありえないですね」と賛同した。
  • ところが目算が狂った。5月下旬に、原子力委が電力業界など推進派だけを集めた「秘密会議」を開催していたことが発覚。大問題になった。原子力委は、6月21日に「2030年時点の原発比率ゼロなら使用済み核燃料は地中に埋める直接処分、15%か20~25%なら併存が望ましい」とエネルギー・環境会議に報告。しかし、信頼を失った組織の報告は、顧みられなかった。
  • 古川は、政策転換の重要なテコを失い、見直しの動きは失速した。それでも、古川が官民混成の6人衆に起草を託した新エネルギー戦略の原案には、「核燃料サイクルの見直し」がきっちり残っていた。だが原案が経産省などに渡り始めると、内容は青森県と六ケ所村にも伝わり、反発が広まった。政府の最終決定は、原発ゼロを目指すのに、核燃料サイクルは維持―となった。
 

新聞1面トップ 2012年11月23日【解説】教育の原点

 

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:ニュース

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。