素材安、アジアで拡大 [日経新聞]
- 鉄鋼、紙、石油製品など、主要素材の値下がりがアジアで広がっている。中国の景気減速は緩和してきたという見方もあるが、設備の過剰感は依然強く、日本企業が実施している減産が長引く可能性がある。
- 自動車部品の鋼板などに加工する熱延コイルの東アジア地区の価格は、1トン550~560ドルと約3年ぶりの低水準となる(前年同期比11%安)。印刷用紙は、雑誌の表紙に使う上質コート紙の香港市場価格が1トン750ドル前後と、9年ぶりの安値となっている。石化製品では、家電用の合成樹脂の原料(アクリロニトリル)のアジア地区の価格が1トン1750ドル程度と、1年半前の過去最高値から4割下落した。
- 2008年の経済危機後、中国は4兆元(約52兆円)の景気テコ入れ策を決めた。中国を中心に生産能力の増強が続くが、欧州向け輸出などが停滞し、供給過剰状態となっている。
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