自民、民意薄い圧勝 [東京新聞]
- 16日の衆院選で自民党は、定数480議席の61.3%にあたる294議席を獲得する圧勝となった。小選挙区では、定数300議席に対して237議席=79.0%、比例代表では、定数180議席に対して57議席=31.7%だった。
- 一方、自民党の得票率は、小選挙区で43.01%、比例代表で27.62%だった。しかし投票率は59.3%と低迷した。全有権者に占める比率で見れば、自民党の小選挙区得票率は24.67%、比例代表で15.99%に過ぎない。有権者全体から見れば「少数派」であり、自民党の勝利はかならずしも民意を反映したものではない。
- 民主党は、小選挙区で自民党の約半分の22.81%の得票率だったが、獲得議席は27と自民党の約9分の1。両党が明暗を分けたのは、12党乱立の中、多くの候補者が票を食い合った結果だ。最大の争点のひとつだった原発政策で、「原発ゼロ」を公約する政党が競合し、結果として原発容認の自民党を利したことになる。
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