玉砕、再び問いたい ~ドナルド・キーン東京下町日記 [東京新聞]
① 【連続企画】 「玉砕、再び問いたい ~ドナルド・キーン東京下町日記」
- 「ベトナムに平和を! 市民連合(ベ平連)」で知られる作家の故小田実さんの妻、玄順恵(ヒョンスンヒェ)さんと対談した。小田さんのベストセラーの『何でも見てやろう』は、私の『西洋発見』に影響されて書いたと知り、こそばゆい思いがした。
- 逆に私が影響を受けた小田作品が『玉砕』だ。第二次世界大戦のパラオ諸島ペリュリュー島で全滅した旧日本軍がテーマだ。私は、旧日本軍初の玉砕とされるアリューシャン列島アッツ島の戦いを米海軍通訳士官として間近で見た。
- 「玉砕」は日本の伝統でも何でもない。日露戦争では多くの日本兵が捕虜となり、彼らはそれを恥辱とは思わず、日本に帰還した。何のためになぜ玉砕したのか。玄さんに久しぶりにお会いして、小田さんに聞いてみたくなった。
② 【独自取材】 「地域指定ジレンマ」
東京電力福島第1原発事故の被災者支援の充実を目的として成立した「原発事故子ども・被災者支援法」に関する政府の対応方針が半年以上経っても定まらない。政府は新たな風評被害を恐れ、予算措置も遅れている。
③ 【独自取材】 「『ブルーバックス』50年で7000万冊」
科学をテーマにした新書「ブルーバックス」(講談社)が今年、創刊50年となる。「常に科学の最先端を押える」ことで長続きし、1800タイトルを刊行、総発行部数は7000万部を超える。新聞1面トップ 2013年2月3日【解説】1000歳の心
コメント 0