増える書店ゼロの街 [東京新聞]
- 街のどこにも本屋さんがない。そんな市町村が増えている。今年5月現在、全国の自治体の17%にあたる317市町村が「書店ゼロ」で、5年前より8市町村増えた。
- 首都圏では、筑波研究学園都市に隣接する茨城県つくばみらい市が、全国に4つある「書店ゼロの市」のひとつだ。つくばみらい市には昨年、駅前への書店誘致の投書が相次いだが、「民間の商売なので、こちらの希望だけで進めるのは難しい」と市の担当者は語る。
- 北海道留萌市では、書店ゼロから新たな書店が誕生した。有志で誘致団体を結成して出店を後押しし、ボランティアで支援している。行政もイベントや観光PRで後押しする。「『本屋』は死なない」の著者の石橋毅史さんは、「街の書店の経営はビジネスとしては厳しく、姿を消すのも当然の流れ。だが、経済的価値と異なる『別の何か』を求める人も増えている。書店はその『何か』を手渡す場所となり得ると思う」と話す。
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