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笑いで届け、沖縄の怒り [東京新聞]

  • 広大な米軍基地がある沖縄は、今も戦場とつながっている。ベトナムへ、イラクへ、米兵を供給し続けてきた島は、事故が続発する輸送機オスプレイの半日に猛然と反発している最中だ。沖縄で生まれ育ったお笑い芸人の小波津(こはつ)正光さんは、基地と隣り合わせのウチナーンチュ(沖縄の人)の日常にツッコミを入れ、笑いに変える。本土に届かない深い怒りを伝えるために。
  • 小波津さんのお笑いの舞台が生まれるきっかけとなったのが、2004年8月13日の沖縄国際大学への米軍ヘリの墜落事故だ。新聞1面には、同じ日に開幕したアテネオリンピックの大きな記事が掲載され、ヘリの事故は小さな扱いだった。「アテネでは聖火が燃え上がったころ、沖縄ではヘリが燃え上がったばーよ」。事故2日後のライブに観客は爆笑したが、小波津さんは「ギャグ半分、怒り半分だった。意味が分かってんのかよと思った」と振り返る。
  • 沖縄生まれの身には、戦闘機の爆音も、米兵が事故を起こしても基地の中に逃げればおとがめ無しの不条理も「当たり前」と受け止められてきた。しかし東京に来てお笑いの芸人の活動をするようになって、危険を日常として飲み込んできた沖縄も、危険が他人事の本土も、どちらもおかしい、と気付いた。小波津さんは自問しながら、「笑い」を通して沖縄の怒りを表現する活動に希望を見出そうとしている。
 

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