新興国の通貨安、収益圧迫 [日経新聞]
- 新興国の通貨下落が企業収益を圧迫している。企業は収益源の多様化をもくろんで新興国事業を強化した結果、景気変調による現地通貨安の影響をより受けることとなり、対策を迫られている。
- 各新興国通貨安による利益押し下げは以下の通り。①日産自動車=ルーブル安で▲94億円、②ホンダ=ブラジルレアル安などで▲60億円、③第一三共=インドルピー安で▲60億円、④スズキ=ルピー安で▲59億円、⑤日野自動車=インドネシアルピア安で▲15億円、⑥コマツ=豪ドルとルーブル安などで▲11億円、⑦ヤクルト本社=メキシコペソとレアル安で▲2億円。
- これまで企業の円高対策は、主要通貨の対ドルや対ユーロに軸足が置かれていた。新興国通貨は事業好調の上、対円でも上昇基調だったため、対応が遅れ気味だった。しかしここにきて、新興国景気にも減速懸念が台頭し、新興国での収益比率が高まっていることもあり、ドルやユーロ同様の抜本的対策を要する局面に入ってきた。
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