市場、連日の安倍相場 [朝日新聞]
- 自民党の安倍総裁は、大胆な金融緩和を唱えており、安倍氏を「次の首相」とみている株式市場は、連日の高値に沸いている。日経平均株価の終値が2ヵ月ぶりに9100円台をつけ、3営業日で500円近くも値を上げた。
- 安倍総裁の発言と実現への課題は、以下の通り。▽「日銀と政策協調し、2、3%のインフレ目標を設定する」⇒日銀は慎重、▽「輪転機をぐるぐる回して無制限にお札を刷る」⇒円の価値が下がり、通貨の信用が損なわれる恐れ、▽「建設国債は日銀にすべて買ってもらう」⇒財政法に抵触か、▽「日銀総裁にはインフレ目標に賛成してくれる人を選ぶ」⇒衆参両院の同意が必要、▽「日銀には雇用に対しても責任を負わせる」⇒日銀の改正が必要―。
- 安倍氏の発言は日々エスカレートしている。野田首相と前原経済財政相はこれを批判、日銀擁護に回る。一方、日本維新の会とみんなの党の「共通公約」には、「日銀法改正と、政府・日銀の物価目標に関するアコード(協定)締結」が盛り込まれるなど、金融政策をめぐる与野党の舌戦も熱を帯びてきている。
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