元公務員の無罪確定 [讀賣新聞]
- 最高裁小法廷は7日、休日に職場外で正党機関紙を配布した行為が国家公務員法違反(政治的行為の制限)に問われた2つの事件で、上告審判決を下した。元社会保険庁職員は無罪、元厚生労働省課長補佐は有罪。
- 「刑事罰の対象になるのは、公務員の職務遂行の政治的中立性を損なうおそれが実質的に認められるものに限られる」とし、「職場での地位や職務権限の裁量などを総合的に考慮すべきだ」との初判断を示した。
- 元社保庁職員は、「職務権限に裁量の余地がない」として無罪。元厚労課長補佐は、「管理職的地位にあり、組織運営に影響を及ぼしかねない」として有罪とした。国家公務員法が禁じた政治的行為を限定的に解釈し、事実上緩和した。
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