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警視庁の発表『違法』 [朝日新聞]

  • 東京地裁は15日、1995年の警察庁長官銃撃事件を、警視庁が「オウム真理教による犯行」と2010年に発表したことは、教団から派生した「アレフ」の名誉を傷つけたとし、100万円の賠償と謝罪文の交付を都に命じる判決を下した。
  • 警視庁は、事件の時効が成立した直後に、「オウム真理教の信者グループが松元智津夫教祖(死刑囚)の意思の下に、組織的・計画的に敢行したテロだった」と断定した。これに対し、東京地裁は、「教団とアレフは実質的に同一団体だと一般的に認識されていることは明らかで、発表によりアレフの社会的評価は低下した」と認めた。
  • 石井浩裁判長は、裁判を経ずに犯人を断定したことについて「無罪推定の原則に反するだけでなく、刑事司法の原則を根底からゆるがすもので、重大な違法性がある」と指摘。警視庁の対応を厳しく批判した。

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