じわっとお灸 [東京新聞]
- お灸を据えられる20代、30代の女性が急増している。といっても、叱責されているのではなく、ツボを刺激してもらうリラックスタイム。おしゃれなショールームも登場し、イメージも良くなっている。
- お灸の販売大手のセネファが東京・銀座で運営する「せんねん灸ショールーム」は、白が基調のおしゃれな店内にパステルカラーの紙に包まれたお灸が並ぶ。平日の昼間にもかかわらず、女性たちが次々に訪れ、手の甲でお灸を試していた。鍼灸師によると、「最も多い症状は、肩や首の凝り。他に生理痛やめまい、肌荒れ、突発性難聴などもある」と言う。ただ若い人は、治療効果だけでなく、お灸を据えるプロセスで、静かに自分と向き合えるところも支持されているようだ。
- お灸ブームの背景には、東日本大震災後の漠とした社会不安に対して、癒しを求める気持ちが一因となっているようだ。また、「WHO(世界保健機構)が力を入れている予防医療で、お灸が見直されていることも、若い女性に人気をもたらす流れの一環になっているのでは」と、医療ジャーナリストの福原麻紀さんは指摘する。
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