参院選『違憲状態』 [讀賣新聞]
- 最高裁大法廷は17日、「1票の格差」が最大5.00倍だった2010年7月の参院選挙区選は、「違憲状態」とする判決を言い渡した。選挙無効(やり直し)の請求自体は退けたが、現行の都道府県単位の選挙区割りの見直しを初めて明確に求めた。
- 大法廷判決の骨子は、以下の通り。▽「2010年7月の参院選挙区選における1票の価値は、違憲の問題が生じる程度の著しい不平等状態」、▽「この選挙までの間に定数配分規定を改正しなかったことが国会の裁量権の限界を超えるとは言えない」、▽「都道府県単位の選挙区で定数を設定する方式を改めるなど、立法的措置を講じ、できるだけ速やかに不平等を解消することが必要」―。
- 判決は、15人の裁判官のうち11人の多数意見。判決を受け、都道府県単位の区割りの早期見直しが不可避となる可能性も出てきた。来夏の参院選を控え、民主・自民両党は8月に「4増4減」の格差是正案を国会に共同提出したが、判決が求める抜本対策には着手していない。
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