参院も違憲状態 [朝日新聞]
- 最高裁大法廷は17日、「1票の格差」が最大5.00倍だった2010年7月の参院選挙区選は、「違憲状態」とする判決を言い渡した。選挙無効(やり直し)の請求自体は棄却した。弁護士らが「選挙区ごとの投票価値が不平等なのは違憲だ」とし、各地の選挙管理委員会を相手に選挙無効(やり直し)を求めていた。
- 参院選をめぐる最高裁の過去の判断は、以下の通り(選挙時期、1票の格差、判断)。▽1992年=6.59倍「違憲状態」、▽1995年=4.97倍「合憲」、▽1998年=4.98倍「合憲」、▽2001年=5.06倍「合憲」、▽2004年=5.13倍「合憲」、▽2007年=4.86倍「合憲」、▽2010年=5.00倍「違憲状態」―。
- 2007年の参院選を巡る2009年の最高裁大法廷判決でも選挙制度の見直しを促していた。しかし今回は「一部の選挙区の定数増減に留まらず、都道府県単位の区割りを改めるなどの立法措置を講じるべき」と述べ、より具体的に改革を求める内容となっている。
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