活断層定義拡大を検討 [毎日新聞]
- 原子力規制委員会は23日、原発の安全審査で考慮する活断層の定義拡大を検討する方針を固めた。従来は、断層の活動時期が13万~12万年前(後期更新世)より最近のものを「活断層」と定義してきたが、より古い時代まで含むことを検討する。
- 活断層は、数十万年前以降に繰り返し動いた痕跡があり、今後も動く可能性がある断層。以前は、5万年前以降に動いた可能性があるものを活断層としてきたが、鳥取県西部地震を機に、13万~12万年前以降に定義変更された。原子炉など原発の重要施設は、活断層の上に設置できない。
- 規制委は、24日の定例会で活断層の定義や認定方法を含めた地震や津波に関する基準見直しを開始する。来年7月までに策定する原発の新たな安全基準に盛り込む方針だ。すべての原発の適用されるため、新基準に適合しなければ稼働できなくなる。今後、全原発で活断層の再点検を迫られる可能性がある。
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