数字書けばうそつきに ~政党を問う(上) [毎日新聞]
- マニフェスト選挙が風前の灯だ。次期衆院選をにらんで、各党はマニフェスト(政権公約)づくりを本格化させているが、民主党内では、若手議員から重鎮まで、マニフェストは「守らない約束の代名詞」と自嘲気味だ。
- 民主党の細野豪志政調会長のもと、当選1回の衆院議員を集めた懇談会では「次の政権公約は、財源をあまり必要としない項目に絞るべき」「理念・哲学型のマニフェストを」との意見が大勢を占めた。「うそつきと呼ばれることを恐れて日本維新の会の『維新八策』みたいなぼやっとした内容にしないでほしい」という声への反応は、冷たかった。
- 政策の数値目標や財源、達成期限を衆院選で約束し、政権獲得後に国民の支持のもとで政策を進め、実現度を検証していくのがマニフェスト選挙の原則だ。マニフェストで有権者に何をどこまで訴えるのか。民主党の立ち位置が定まらない。政務三役の1人は、「自分が何者かわからなくなる危機、アイデンティティー・クライシスに陥っている」と語る。
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